ヘナは、5000年位上も前から、ヒンドゥ教徒の女性の間でボディペイントとして施されていたと言われています。その習わしは現代まで連綿と受け継がれ、冠婚葬祭時に、幸福を招く文様や厄除けの文様などが手足に描かれるようです。クレオパトラの爪にも塗られていた、という説もあるようです。
毛髪の染色やトリートメントという用途も、約5000年の歴史があります。
私たちが手にするヘナ製品は、南アジアや中東諸国に生育する「HENNA」の葉を乾燥させて粉末にしたもので、日本名ではFミソハギ科指甲花(シコウカ)」といいます。ミソハギ科指甲花は雑草に類するほど丈夫な潅木で、放っておけば3~6メートルに達し、白い花を咲かせ、セネガルやネパール、イギリスでは垣根として利用されたり、芳香を伴うことから、香水のオイルとして採取されたりしています。
ヘナが染色やトリートメントに有効な化学的な根拠をみてみると、ヘナの葉の主成分である「ローソニア」に染色の元となる橙色色素が含まれ、酸性溶液中で毛髪の主成分であるケラチンに絡みつく性質があるために染色効果が生まれます。
トリートメント効果については、ヘナがタンパク質と結合する際に毛表皮に絡み付くように薄い被膜を形成することで効果が生まれています。キューティクルを保護し、髪にハリ、コシ、ツヤを与え、紫外線による毛髪へのダメージも防ぐことができます。さらに、ポリフェノールやビタミン類等が頭皮に対してケア効果を高めています。
ヘナの3大効果
頭皮ケア
ヘナを頭皮全体に塗ることは、ちょうど泥パックをするのと同じ。毛根についた汚れや余分な脂も施術後のシャンプー時に一緒に落し、頭皮を洗浄し、潤いを与えます。
- フケ、かゆみを抑える
- 抜け毛ケア
- 頭皮臭を抑える
髪ケア
ハリ、コシ、ツヤのトリートメント効果
- 猫毛:ハリが出る・太さが出る
- クセ毛:ボリュームを抑える
色
ヘナの葉の主成分であるローソニアには橙色色素が含まれ、毛髪の主成分であるケラチンに絡みつき、自身の髪の上に色が重なります。